「また乗ろう」と実家に置いておいた車を、売却する決意をした。その訳とは

query_builder 2026/08/10
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「また乗ろう」と実家に置いておいた車を、売却する決意をした。その訳とは


「いつかまた乗るかもしれないから、とりあえず実家に置いておこう」

そう思って残してある車に査定に行くことがあります。

結論、なんで早く売らなかったんだろうという感情が私たちは湧いてきます。しかし、オーナー様にはオーナー様のお気持ちがあるのです。

その方は、「売ろうと思えば売れたはずなのに、なかなか手放す気持ちにはなれませんでした。」とおしゃっていました。

しかし、実家に置いてから約2年。

ある出来事をきっかけに、ようやく売却を決意することになり我々にお声がかかりました。


今回は、そんな一台を手放すまでの過程をご紹介します。


新しい車を買っても、古い車をすぐには手放せなかった

もともとその車は、10年以上乗り続けてきた愛着のある車でした。

通勤に使ったり、家族で出かけたり、買い物に行ったり。

特別な高級車ではありませんでしたが、長く所有しているうちに「単なる移動手段」ではなくなっていました。

数年前、生活環境の変化をきっかけに新しい車へ乗り換えることになったようです。

本来であれば、そのタイミングで下取りや売却をするのが一般的だったと思います。

しかし、「まだ普通に走るし、売ってしまうのはもったいない」

「セカンドカーとして使うかもしれない」「子どもが免許を取ったら乗るかもしれない」そんな気持ちがあり、売却しないことにしました。

ただ、自宅には2台置けるスペースがありませんでした。

そこで考えたのが、実家の駐車場に置いておくことでした。

実家には空いている駐車スペースがあり、

「しばらく置いておけば、そのうちまた乗る機会もあるだろう」

そう考えたのです。


「最初のうちは、本当にまた乗るつもりだった」

実家に置いた直後は、完全に手放すつもりはありませんでした。

休日にたまに動かしたり、実家へ行ったときに近所まで乗ったりするつもりでした。

「新しい車に何かあったときの予備にもなる」

そんな安心感もあったようです。

ところが、新しい車での生活に慣れてしまうと、古い車に乗る機会はほとんどありません。

最初の数か月こそ気にしていましたが、半年、1年と時間が経つにつれて、実家へ行っても車を見るだけになっていったそうです。

それでも、その時点ではまだ売ろうとは思いもしなかったとのこと。

「もう少し置いておこう」「来年になったら使うかもしれない」

理由をつけながら、判断を先送りしていました。


気が付けば、「乗る車」ではなく「置いてある車」に

転機になったのは、久しぶりに車を動かそうとしたときでした。

エンジンをかけようとしても、反応がありません。

バッテリーが上がっていました。

何とかエンジンを始動させましたが、タイヤの空気も少なくなっており、車体にも汚れが目立っていました。

その姿を見たとき、初めてこう思ったそうです。

「自分は、この車にまた乗るつもりで置いているのだろうか」

よく考えてみれば、この1年間で運転した回数は数えるほど。

任意保険や税金、車検、メンテナンスのことを考えると、乗っていない車にも維持費はかかります。

しかも、置いておけば状態が維持されるわけではありません。

乗らない期間が長くなれば、バッテリーやタイヤ、ブレーキなどにも負担がかかります。

「まだ乗れるから置いておく」

その考えが、「乗らないのに置いている」という状態に変わっていることに気が付きました。


それでも、すぐには売却を決められなかった

頭では「売ったほうがいい」と分かっても、気持ちは簡単には切り替わりませんでした。

長く乗った車だからこそ、

「売ったあとに、やっぱり残しておけばよかったと思わないか」

という迷いがあったから殿こと。

特に、実家の駐車場に置いてあると、邪魔になっている実感もそれほどありません。

そのため、「急いで決めなくてもいいか」と、さらに数か月が過ぎました。

ところが、ある日、実家の家族から何気なく言われました。

「この車、まだ乗るの?」

その言葉に責めるような意味はありませんでした。

しかし、その一言で改めて考えることになりました。

「最後にこの車に乗ったのはいつだっただろう」

思い返しても、すぐには思い出せませんでした。

その瞬間、

「いつか乗るかもしれない、ではなく、もう乗らないんだな」

と、自分の中で整理がついたそうです。


売却を決意した最大の理由は「もったいない」と思ったこと

意外だったのは、車を残した理由も「もったいない」でしたが、売却を決めた理由も同じ「もったいない」だったことです。

最初は、「まだ走れる車を売るのはもったいない」と思っていました。が、時間が経つにつれ、「まだ走れる車を、誰も乗らずに置いたままにしておくほうがもったいない」

と思うようになったのです。

車は、置いておくだけでも少しずつ年式が古くなります。

走行距離が増えていなくても、市場での評価がずっと同じとは限りません。

さらに長期間放置すれば、故障する可能性も高くなります。

「本当にまた乗る予定があるなら残す。でも、予定がないなら、動くうちに次の人へ渡したほうがいい」

そう考えたことで、売却への迷いようやくなくなったとのことでした。買取専門店からすれば「遅い」の一言につきます。車種は明かしませんが、かなりいい金額をお捨てになりました。査定しているこちらが、悔しいですの一言に尽きます。たびたびあるんですよね。この感じ。


手放したあとに感じたのは、後悔よりも安心だった

査定を受け、正式に売却が決まった日。

車が実家の駐車場からなくなるのを見たときは、やはり少し寂しさがあったそうです。長年乗った車です。

思い出までなくなるわけではないと分かっていても、簡単に割り切れるものではありません。

ただ、その一方で、「これでもう、バッテリーが上がっていないか気にしなくていい」「車検をどうしようか考えなくていい」「実家の駐車場も空いた」という安心感も大きかったといいます。

そして最後には、「もう少し早く決めてもよかったかもしれない」

という気持ちになったとのことです。もう少しどころではないのですが・・・・本音です。


「いつか乗る」は、本当に乗る予定なのか

実家や月極駐車場などに、

「そのうち乗るかもしれない」

という理由で車を置いている方は、決して珍しくありません。

もちろん、本当に使用予定があるのであれば、保管しておくこと自体に問題はありません。

ただし、半年以上ほとんど乗っていない。次に乗る時期が決まっていない。車検が近づいている。税金や保険だけを支払っている。

バッテリー上がりなどが増えてきた。

こうした状況であれば、一度「本当にこの先乗る予定があるのか」を考えてみてもよいかもしれません。

今回のケースも、売却を決めた理由は「車が不要になったから」という単純なものではありませんでした。

長く乗った車だから手放せなかった。

まだ乗れるから残しておきたかった。

いつかまた乗る気がしていた。

そんな気持ちを一つずつ整理した先に、「乗らずに置いておくより、今手放そう」という答えが出たのです。

車を売るタイミングは、価格だけで決めるものではありません。

「この先、本当に自分が乗るのか」そこを考えることも、愛車を手放すタイミングを決める大切な基準の一つです。決断することも愛車と呼ぶからには必要なこともあります。ご本人以上に、本当に涙が出てきそうなくらい残念な出来事でした。


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